函館の流血マジシャン高野太吾です
いつもブログをご覧頂き誠にありがとうございます
僕のショーを見てる方(キッズショーを除く)はご存知かと思いますが、ショーの最中に流血マジシャンの話をして笑いを取っています
「流血マジシャンの話は本当ですか?」とよく聞かれるのでここでお答えしようと思います
流血マジシャンの秘話
単刀直入にいうと本当に実話です
さらに正直に言うと、いつもショーでやってるカッターのロシアンルーレットではなく、包丁バージョンのロシアンルーレットで流血騒動をおこしました(カッターよりヤバい)
包丁バージョンのロシアンルーレットが気になる方はyoutubeでロシアンルーレット失敗で検索すると似た動画が出てきます
※見るのはおススメしません
さて、いつケガをしたのかというと約3年前に遡ります
2017年8月26日某企業パーティーで呼ばれてショーをした時の話です
某企業様は学生時代にもショーをした事があり、何度か依頼を頂いていました
ショーはステージで約10分、その後に各テーブルを回ってカードマジック等のテーブルホップを予定していました
ステージ最初のマジックはいつもの紙コップネタ
企業のお偉い様と二人でマジックをしました
そして次にロシアンルーレットです
ここで悲劇が起きました
ショー開始から2ネタ目のロシアンルーレットで手を切り、続行不可能となり退場
実は、手を切った時に痛みは無く、手を切った事に気づかないままショーを継続していました
最前列のお客さんが僕の手から血が垂れてるのを見て指摘
そこで手を切った事に気付きました
この時の僕はショー最中でアドレナリンが出て興奮状態なので全然痛みはなし
このまま絆創膏でも貼って止血して続行しようとしましたが、全然血が止まらないので一旦ステージを降りる事になりました
ステージを降りてすぐ、「血が止まらない」「ショーを再開しないと」「皆に迷惑をかけてる」と突然錯乱状態になりました
依頼主が心配して話し掛けてくれて、水を飲んで少し冷静になりました
しかし、ここで急に指の痛みと止まらない血を見て眩暈がして座り込んでしまいました
この状況を見て依頼主がショー中止と判断し、出番は終了となりました
こんなに迷惑を掛けて終わったのは最低最悪です
もう二度と呼ばれる事は無いでしょうし、マジシャンの印象も最悪となったと思います
当時、僕のTwitterでもかなり落ち込んでいました
ショー中断後、ギャラは受け取れないと言ったのですが、病院代として持って行きなさいと返金を拒否されました
場を滅茶苦茶にした上、病院代も貰ってしまい、大迷惑なマジシャンです
流血マジシャンから半年後
僕はステージの上に立っていました
依頼主は流血騒動で多大な迷惑をお掛けした某企業様です
あのような事故を起こしたにも拘らず、また依頼を頂けたのです
ショーの前の紹介では流血騒動の事を上手くイジって貰い、流血マジシャンとして事故を笑いに変えて無事にショーを終えることが出来ました
今でも本当に感謝しています
皆様に支えられてショーが出来ていると改めて実感致しました
流血騒動の原因
一つ言い訳をすると、トリックは失敗していませんでした
むしろ、成功したのに血まみれになりました
何が起きたのかというと・・・
予定通りロシアンルーレットの最後に包丁が入った紙袋が残り、紙袋から包丁を取り出して終わりのはずが、取り出す際に指に包丁を刺してしまったのです
トリックは失敗してないが、ショーは大失敗となりました
では、何故指に包丁を刺してしまったのか
会場の確認不足と準備不足、そして慣れたマジックだから余裕と思ってた甘さが原因です
会場ではヘッドセットマイクを使う予定でしたが、会場の設備に接続できませんでした
唯一使えるマイクはコード付きの手持ちマイクでした
会場確認をしてなかったので、ハンドマイクを首元に固定するホルダーも持ってきていません
片手にマイクを持ったままマジックをした事により起きたミスでした
この流血騒動以降、会場の音響確認はちゃんとする様になりました
遠方であったり急な依頼で確認できない場合は音響設備ごと持ち込んでいます
おまけ
ショーの時に流血マジシャンネタをトークに入れたキッカケについて
カッターマジックを始めた2018年8月頃は流血マジシャンネタは言ってませんでした
また、「保険に入ってるからケガしても大丈夫」というネタも2019年2月に保険を契約してからのトークです
最初の頃は淡々と潰していましたが、とあるイベントのスタッフさんと雑談した際に流血マジシャンの話をしたところ、「そのネタ滅茶苦茶面白い!」と言って頂き、トークに入れることにしました
こんな感じで僕のマジックも回を重ねながらセリフ回しを少しづつ変えて、今の鉄板ネタとなっています
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